夏の楽しみ、水泳と耳の健康について
北名古屋市にある みやもと耳鼻咽喉科の宮本です。
院長ブログが滞っておりすみませんでした。
6月になり、夏の楽しみの一つである水泳の季節が近づいてきました。しかし、水泳は私たちの耳にとって常に友好的とは限りません。今回は特に「スイマーズイヤー」と呼ばれる状態について書いてみます。
皆さんは、この言葉を聞いたことありますか?
実は耳鼻咽喉科専門医でも、あまり聞いたことがありませんでした。
他の先生にも質問しましたが、同じでした。
ただし、起こっている病状は、よくあることですので、読んでみて参考になれば嬉しいです。
スイマーズイヤーは、耳の穴(外耳道と言います)の皮膚に起こる感染症です。外耳道に水や湿気が残ることで、細菌が増殖し、皮膚に炎症を起こします。主にプールや海での水泳後に起こります。
症状には耳の痛み、腫れ、赤み、かゆみ、あるいは排膿があります。重症化すると、聴力低下や感染が広がる可能性もあります。
それでは、スイマーズイヤーをどのように予防し、そして発生した場合にはどのように対処すればよいのでしょうか?
予防法:
1. 水泳後は必ず耳を乾かす: 水泳後は、頭を傾けて耳から水を排出し、耳の周囲を柔らかいタオルで優しく乾かします。一部の人々は、ドライヤーを最も低い設定で使用し、耳から離して耳を乾かすこともあります。綿棒でゴシゴシ拭くことはお勧めしません。
2. 耳栓やスイミングキャップを使用する: 水が耳に入るのを防ぐため、水泳時には適切な耳栓やスイミングキャップを使用します。
治療法:
スイマーズイヤーの症状が現れたら、まず耳・外耳道を触るのをやめましょう。軽度であれば、触らないようにすれば治ります。しかし、重症化した場合には、痛みはとても強く、抗生剤の点耳薬あるいは内服薬を使用します。
もし、スイマーズイヤーに関する質問や懸念がありましたら、ぜひクリニックまでお問い合わせください。耳鼻咽喉科として、我々は皆さんが安心して夏の楽しみを満喫できるようサポートします。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。これからの夏、皆さんが健康で楽しく過ごせますように!
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