点鼻薬の上手な使い方
北名古屋市にある みやもと耳鼻咽喉科の宮本です。
朗報です!!
多分・・・朗報です!
というのは
今年のスギ花粉のピークは、多分・・・過ぎてます。
明らかに過去2年より早くピーク(2月下旬)が来てますね。
と言っても天気が良いのでボチボチと飛散しています(3月下旬)ので、花粉対策は継続してください。
そして、スギ花粉の後には、ヒノキ花粉・カモガヤ花粉が続きます。
よく診察時に質問されますが、
Q.良くなったら薬をやめても良いですか?
Q.症状の軽い日は内服を減らしても良いですか?
A.花粉飛散以後ずっと刺激を受け続けているため、身体は反応しやすい状態にあります。
花粉の飛散状況・天気・体調・お薬の効果などにより、症状に波があると思います。
さて、本日の主題に入ります。
点鼻薬というとみなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
おそらく
「鼻づまりを早急に改善するために使うもの」
と認識されている方が多いのではないかと思います。
使ったことのある方は、
「1日に何度も使って、だんだん効きが悪くなっている」
「時々使ってるけど効果ないから使ってない」
と思われているのではないでしょうか。
診察で処方する点鼻薬は3種類あります。
①抗ヒスタミン薬の点鼻薬(私が医者になりたての頃は処方していました、今は・・・)
②ステロイド点鼻薬
③血管収縮剤の点鼻薬
当院では主として②ステロイド点鼻薬を処方しています。そして、あまり子供さんにはオススメしませんが、どうしても鼻づまりのつらい方に③血管収縮剤の点鼻薬を処方しています。
ステロイド点鼻薬の正しい使い方は、症状の強い時のみ時々点鼻するのではなく、薬剤により1日の点鼻回数が決まっていますので、定期的に毎日使用していただくと強い効果を発揮します。つまりステロイドは、即効性はそれほどありませんので、時々単発で使用しても適正な効果を得られず、効かない印象を持たれてしまうことになります。
③血管収縮剤の点鼻薬は、鼻づまりに即効性があります。正しく使用していただければ良い薬剤です。ただし、鼻づまりが強く効果が切れる度に、1日に何度も長期間使用し続けてしまうことがあります。そうするとだんだん効かなくなり、点鼻回数が増える悪循環に陥ってしまい、鼻粘膜が肥厚してしまう薬剤性の肥厚性鼻炎になってしまいます。くれぐれも使用回数・方法を気をつけてください。
ステロイドを怖いと思われるかもしれませんが、体に摂取されるステロイドの量は、
内服薬よりもとても少ないため、全身への副作用は少ないです。
もちろん、正しく使用して、お薬の利益を使って、快適に過ごしたいですね。
正しく知識を持って、正しく恐れていれば問題ないと考えます。
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